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突撃!YunBoのロボット体験記!

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レポート11

2017国際ロボット展開催!!「ロボット革命がはじまった ―そして人に優しい社会へ」

 
 みなさん、こんにちは!ユンボのレポートも11弾となりました!今年のラストの報告は11/29(水)~12/2(土)の4日間東京ビッグサイトで開催された「2017国際ロボット展」です。日刊工業新聞社さんと、ユンボの働いている日本ロボット工業会が主催する世界最大規模のロボット展示会で2年に1度、今年で22回目になります。ユンボは新人なので、今年初めての参加です。612の企業・団体が出展し、産業用ロボットから介護、災害用、サービスロボット等などが幅広く展示され、大規模なフォーラム開催や、ロボット体験企画などもあり、4日間で13万人を超える来場者がありました。

 ロボット工業会は、「経済産業省 ロボット導入実証事業 ロボット導入のためのシステムインテグレータ育成事業」というロボット補助金に係る展示を行っています。パネルによるテーマ展示のコーナーと、数社の企業にロボットの実機展示をお願いし、また、4日間を通し色々なテーマで講演を行っていました。今回はこのブースのレポートをします!

 テーマ展示の中にはこの「ロボット導入実証事業」(左写真)と「システムインテグレータ育成事業」(右写真)のコーナーもあります。どのような提案が採択されたのか、分かるように展示しています。事業期間の途中ですが、中間報告として配布した事例集はすごい人気で、あっという間に在庫が無くなっていきました。

 まずは、せっかくロボットが展示されていますから一台ずつ見ていきましょう。入り口から入ってすぐに展示されているのは、システムインテグレータ(SIer)育成事業に採択されたマルゴ工業さん(長野県岡谷市)の「テープ貼り作業を自動化するロボットシステムモデル」です。テープ貼り作業って、どんな企業でも行ないますよね。マルゴ工業さんではそこに着目し、様々なテープを持ち替えてあらゆる角度や位置へテープを貼れるロボットシステムを作りました。ケースの中では展示用の白い川崎重工業の垂直多関節ロボットのデモ機ユニットが上下左右にテープ貼りを行う作業を見せてくれます。長時間人間がやると大変な作業ですが、プログラムによりどんな所へもテープを貼り続けますよ!カチャンカチャンとテープを付け替えてシューっと正確にテープを貼る姿は真面目な作業員そのものですね。人間が長時間行うと重労働になる作業を黙々とこなしてくれます。

 その隣のコーナーには、市松模様の台座があり、黄色いお花をつけてもらった可愛らしい姿のロボットが網じゃくしを持って控えています。前のレポートにも登場したCOROです。こちらもSIer育成事業の採択企業でICS SAKABEさん(福岡県北九州市)の「可搬式ロボットシステムを用いた出前教育による導入促進」という提案で構築されたシステムなんです。COROの前にはキャンディーがたくさん入ったカゴが置かれ、ティーチングペンダントという操作盤を使い、実際にCOROを動かしてキャンディーをすくって別のかごに移す操作体験が出来るんです。来場者は実際にロボットを動かして取れたキャンディーをもらって帰るんですが、最終日には子供の行列ができていました。自分でロボットを動かす体験ってワクワクします!ユンボもやってみましたが6個くらいしか獲得できませんでした。このシステムの特徴は、この人協働ロボットを何処へでも運んで行くことが出来て色々な場所で操作体験が出来る出前教育にあります。実際にユーザー企業の現場等に持ち込んで導入を検討することが出来ます。担当の亀山さんはCOROを大切に可愛がっていて、キャンディーをたくさん運べたらとても喜んでガッツポーズをしていましたよ!


 そのまた隣のブースの角のコーナーでは、EPSONの白い垂直多関節ロボットが丁寧な動きでお弁当箱の食品を移動させています。ロボットの前に置かれた番重(箱)とお弁当箱の間を、から揚げや煮物、梅干などの食品(サンプル)を掴んでは移動させています。アームの先には細く繊細な数本のお箸の様なハンドを装着し、ゆっくり、そっと持ち上げています。サトイモみたいな滑り易い食品の時は先端に滑り止めのあるハンドに持ち替えたりしています。展示ロボット前でオフィス エフエイ・コムさん(栃木県小山市)の有村さんにお話をうかがいました!食品というのは種類が多く柔らかく不定形で、更に清潔さも要求されるためハンドの開発は高度な技術が要求されます。ロボットが目の前にある食品をきちんと認識して確実に持つためにはそれを見る目も備わっていないとなりません。今回SIer育成事業で採択され「食品業界へのロボットSI事業拡大を目的とした食品用マニピュレータ開発」という提案で、4種類の食品向けハンドを開発、3Dカメラを搭載した食品ハンドリングロボットシステムを作りました。このシステムによりこれまで費用面等で難しかったハンドリング検証が容易に行えて、ロボット導入が促進されるきっかけとなっていくのでしょうね!

 ご紹介したロボット3種類を見ただけでも、この国際ロボット展のテーマ「ロボット革命がはじまった ―そして人に優しい社会へ」が実践されているように思います。どのロボットも人間を助けるために開発されていますよね!
 さて、隣は通路に面して講演コーナーが設置されており、4日間を通して様々なテーマで講演が行われておりました。多くはロボット関連補助金の採択企業の方がロボットに係る取組みをお話くださいました。ロボット導入のきっかけや、導入後の効果や、システムの開発の経過など、どの講演も映像や写真を見せてくださり興味深いものでした。これからロボットを導入したい、検討中の方へはとても参考になるお話でした。

 さあ、本当は報告したいことがまだまだたくさんあるのですが、今回はここまでとします。次回、新年第1弾で続きをお届けいたします!!

 本年は、レポートたくさん読んでくださり、ありがとうございました!また、来年もよろしくお願いいたしますね! それではみなさん、佳いお年をお迎えください。

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