ロボット活用事例

建設機械部品の組立工程にロボット導入

建設機械部品の組立工程にロボット導入

企業種別:中小企業
業種:金属製品
導入目的: 労働生産性の向上 過酷作業の代替/支援(体力面)
用途: 組立
  • 建設機械部品であるスプロケットハブの組立工程にロボットを導入。
  • 8kg前後の重量物を持ち上げる過酷労働をロボット導入により解消。
概要
 スプロケットハブの組立工程の一連の作業をこれまではほぼすべて手作業で行っていた。
 この一連の工程を、ハブの取り付け作業を視覚センサをもったロボットでの搬送に、ティース・ボルト・ナット各部品の手作業による搬送取付け作業をロボット及びパーツフィーダーによる供給・搬送・取付けに、トルクレンチによるナット締付け作業をナットランナーによる締付及びトルク管理に、組立完了後のスプロケットの取り出し作業をコンベアによる自動排出にそれぞれ置き換え自動化した。
 工場の生産性向上の面では、従来の作業者による組立ではスプロケットハブ1個当たり58分かかっていたものが、ロボット化によって1個あたり30分まで時間が短縮した。また、作業者が2交代で作業した場合、平均の実稼働時間は約18時間であるのに対し、ロボットでは22時間程度の稼働が可能であり、稼働時間の向上にもつながった。
導入前

人が手作業で部品の取り付け及び締付けを行い、スプロケットハブを組み立てていた
導入後
 
投入コンベアから搬送されたハブをロボットが作業テーブルまで搬送

2台のロボットにより、部品をピックアップしハブの取り付け位置にセット

ナット締付装置によりナットを規定トルクまで締め付け、スプロケットハブを組み立てる
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
コマツキカイ(株) 金沢機工(株)
ファナック(株)
ロボット名:
M-900iB
LR-Mate200iD
労働生産性 23.7倍
   人数  2人 -> 2人
 労働時間  10時間 -> 1時間
 生産量  19個 -> 44個
その他の効果 生産の柔軟性向上, 過酷作業の代替/支援
事業規模 75百万円