ロボット活用事例

手込め鋳物工場における砂込め工程にロボット導入

手込め鋳物工場における砂込め工程にロボット導入

企業種別:中小企業
業種:金属製品
導入目的: 過酷作業の代替/支援(体力面) 省人化、省力化
用途: 成形/加工
  • 中大物鋳物製造における金枠内へ砂を充填し砂型を造型する工程へロボット導入。
  • 作業者の粉塵環境下及び重労働からの解放を実現。
概要
 鋳造工場はいわゆる3K(きつい、きたない、きけん)職場と呼ばれる産業であるが本事業で取組んだ砂込め工程も例外ではない。砂ミキサーから吐出される砂投入時に巻き起こる粉塵や突き固め時にかかる重作業により人材の育成や定着が難しく人手不足に陥ることが多いためロボット導入を決定した。
 ロボットの動作範囲で届く製品であれば、あらゆるものをロボットで造型する事を目標としていたが、現状では金枠の高さと必要な砂量との関係や砂投入動作(ロボットハンドによる成形)に対して個々の製品ごと条件が違う部分があるため、特定の製品のみの対応にとどまった。これらの製品では、想定通り作業者の粉塵環境下及び重労働からの解放を行う事ができた。
 今後金枠サイズごとの標準化を進め、あらゆる製品のロボットによる自動造型化を目指す。
導入前

人が手作業で砂型造型をしていた
導入後
 
ロボットがミキサーを操作する

ロボットが締め固める

ロボットが砂を慣らす
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
栗田産業(株) (株)ワイエムジー
ファナック(株)
ロボット名:
R-2000iC
労働生産性 2.5倍
   人数  2人 -> 1人
 労働時間  8時間 -> 8時間
 生産量  16個 -> 20個
その他の効果 過酷作業の代替/支援, 熟練技能のロボット化
事業規模 29.9百万円