ロボット活用事例

FA向軸受部品の外形形状を切り出し工程へのロボット導入

FA向軸受部品の外形形状を切り出し工程へのロボット導入

企業種別:中小企業
業種:金属製品
導入目的: 労働生産性の向上 省人化、省力化
用途: ハンドリング バリ取り
  • FA向軸受部品の外形形状を切り出す工程で、細かく手作業が発生する部分をロボットで代替。
  • ネックとなっていた手作業時間を減少させ、工程全体の最適化を実現。
概要
 弊社は1人1個流し生産方式にて生産を行っているが、本事業対象ラインではラインの中で最も時間のかかる機械加工時間と1ライン手作業時間総計のバランスが悪く、機械待ちの状態が発生していた。
 そこで、ロボットを導入することにより、手作業時間を減少させ全体の最適化を図ることを目的とした。
 内容としては、現状ワークの外形形状を少しづつ削り出していた工程を、一気に切り出す工程へと変更し機械加工時間との調整を行った。
 これにより、サイクルタイム、人件費を約半分にすることに成功した。サイクルタイムの改善は若干目的には達しなかったが、これは、吸着搬送に要する時間が思ったより必要なことと、それにともなうロボットの搬送スピード規制。それに加えて加工時の切粉・切削油の除去に時間が必要なためであった。
 金属加工業の強みを活かしバリ取りのツール選定や条件を研究していたことが成功のポイント。
導入前

□から凸型に少しづつ削りだしていた
導入後
 
ワークをテーブルにセットするとセンサにより判別

ワークに問題がなければロボットにより吸着搬送

切断機により一気に凸型に仕上げ、排出 その後仕上げ加工とロボットによるバリ取り
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
(株)クツザワ ダイドー(株)
ファナック(株)
ロボット名:
M-10iA
労働生産性 2.9倍
   人数  2人 -> 1.3人
 労働時間  8時間 -> 8時間
 生産量  42.3個 -> 80個
その他の効果
事業規模 19百万円