ロボット活用事例

大型鋳造部品製造における鋳型の解枠工程にロボット導入

大型鋳造部品製造における鋳型の解枠工程にロボット導入

企業種別:中小企業
業種:金属製品
導入目的: 労働生産性の向上
用途: ハンドリング 特殊作業
  • 工程リードタイム上のネックポイントを解消し、生産性向上。
  • 危険な重労働、粉塵、高温による苦渋作業からの開放。
概要
 大型鋳造製品の解枠工程は、製品自体が重量物であること、溶解させた鉄スクラップ類を再凝固させる際の放熱で作業環境が高温になること、砂型を粉砕する際の粉塵による健康被害への懸念など、厳しい作業環境での重労働となっていた。
 また、従来の建機、重機では繊細な動作が出来ず、砂型を砕く際に製品に傷をつける可能性があった。
 そこで、バイラテラル制御・マスタスレーブ方式によって強力かつ繊細なハンドリングを可能にする重量物ハンドリングロボット「バイマスター」を導入して、苦渋作業を低減するとともに、生産性の向上を実現し、競争力強化を狙うこととした。
 導入により、工程リードタイム上のネックポイントを解消することができ、労働生産性を10%向上させることに成功した。
導入前

冷却後の製品を砂型と分離する解枠工程は人がハンマーを使って砂型を砕く危険な重労働であった
導入後
 
重量ハンドリングロボット「バイマスター」を使用しての解枠作業

バイラテラル制御・マスタスレーブ方式による強力かつ繊細なハンドリング

安全な室内で金属物を選別回収
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
(株)伊藤鋳造鉄工所 コマツ茨城(株)
(株)タガミ・イーエクス
ロボット名:
バイマスター RAM700-5
労働生産性 1.1倍
   人数  100人 -> 100人
 労働時間  16時間 -> 16時間
 生産量  76個 -> 83個
その他の効果 過酷作業の代替/支援, 安全面の向上
事業規模 27.2百万円