ロボット活用事例

車両用大型部品の溶接工程にロボット導入

車両用大型部品の溶接工程にロボット導入

企業種別:中小企業
業種:金属製品
導入目的: 品質の向上・安定化 労働生産性の向上
用途: 溶接
  • 少量多品種の大型中厚板部品の溶接工程(クレーンによる反転が必要)にロボットにより自動化。
  • 大量生産にしか向かないロボットのイメージを払拭、はじめてのロボット導入に至る。
概要
 当社は多数の顧客から都度支給される図面により、様々な部品の溶接加工を行っているため、当然ながら少量多品種の生産体制であり、ロボット化は不可能であると考えていた。しかしこの度新規受注した中厚板の部品は溶接工数が長く、相似形部品も存在することから改めてロボット化を再検討し、SIerの支持もあり導入を決定した。
 当該部品は以前はクレーンによる反転作業を行っていたが、専用2軸ポジショナーを開発することで自動化、危険作業がなくなった。また、ロボットの導入により、作業員による仕上がりの差がなくなった。また、ロボットが本溶接をしてくれることにより仮溶接にかけられる時間も1.5倍増になり生産性の向上を図ることができた。
 少量多品種対応に関しては、現在2種類の相似形の異なった製品の設定を行っているのみであるが、今後作業員の慣れとともに増やす予定である。
導入前

手作業で溶接を行っていた
導入後
 
ロボットで部品を本溶接

ポジショナーで反転

裏側を溶接
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
(株)ホーユーウエルディング 高丸工業(株)
(株)ダイヘン
ロボット名:
FD-B4L
WB-M500
労働生産性 1.16倍
   人数  2人 -> 3人
 労働時間  7.5時間 -> 7.5時間
 生産量  2個 -> 3.5個
その他の効果 過酷作業の代替/支援, 品質の向上
事業規模 25.6百万円