ロボット活用事例

ホタテ貝を選別し自動貝剥き機に供給する工程へのロボット導入

ホタテ貝を選別し自動貝剥き機に供給する工程へのロボット導入

企業種別:中小企業
業種:その他
導入目的: 過酷作業の代替/支援(体力面)
用途: 食品加工
  • 自動生剥き機と連動したロボット自動供給システムにより全自動ホタテ加工生産システムの完成。
  • 当業界が競争的グローバルな環境で飛躍するための革新的な水産加工設備。
概要
ホタテ貝自動生剥き機「オートシェラー」に原貝を選別・供給する工程は、現状において2名の熟練作業員が欠陥の少ない貝を選別し、毎秒1枚(4秒間で8枚)の作業速度で自動生剥き機のタクト搬送用パレットに移載する過酷な手作業工程である。
 就業者の高齢化による労働力問題の解消と労働生産性の向上を目的として、水揚げされた原貝を画像処理で選別した後に、さらに上下貝の向きを上下一方向に揃え、パラレルリンクロボットで「オートシェラー」のパレットに移載供給を行う。
 これらの機構において、システム全体の不確かさを実現目標値とし、性能を実証評価した。
 原貝自動供給システムに関しては、2名の作業力を代替できることを確認したが、原貝の選別工程に関しては漁獲期間内の試験結果から評価できる性能を得ることができず、計測・解析システムの改善を図っている。
導入前

手作業で適合貝選別・自動生剥き機へ供給
導入後
 
割れ貝等の自動選別システム

パラレルリンクロボットで適合貝をパレットに供給

ホタテ貝自動生剥き機「オートシェラー」
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
湧別漁業協同組合 (株)ニッコー
(株)安川電機
ロボット名:
MOTOMAN-MPP3H
労働生産性 6.8倍
   人数  2人 -> 1人
 労働時間  8.5時間 -> 2.5時間
 生産量  43200個 -> 43200個
その他の効果 過酷作業の代替, 生産性向上
事業規模 79百万円