ロボット活用事例

人とロボットが協調したチルド麺盛付工程の実現

人とロボットが協調したチルド麺盛付工程の実現

企業種別:大企業
業種:食料品
導入目的: 生産の柔軟性向上
用途: ハンドリング
  • 協調ロボットによる自動トッピングと人との協働作業を実現。
  • 人のライン構成の中に、材料供給機一体型の移動式協働ロボットシステムを導入。
概要
「ざる蕎麦」生産ラインへの導入を行った。現在ライン作業で14名の作業員が完全手作業で対応している。大きく8工程で作業が構成されているが、今回は、具材トッピング工程を対象とした。具材トッピング工程では、「おちょこ」、「海苔」、「溶き水」、「わさび」、「麺つゆ」、「ふた」を順番にそれぞれ作業員が付き、1つずつトッピングしている。トッピング工程で扱う材料は、生麺よりも、ロボットハンドによるピッキングが可能な材料であり、衛生面も確保できる。 本事業では、まず、「溶き水」作業を1台のロボットに置き換えた。
 ロボットは、安全柵のいらない協働型ロボットを用いた。安全柵を必要としないため、既存のラインに人の代わりに設置できるメリットがある。ロボットは移動可能な台車にのせ、柔軟に設置可能な仕組みにし、人とロボットの協働作業による効率的なシステムを構築したことが成功のポイントであった。
導入前

人の手作業でトッピングを行っていた
導入後
 
人のライン構成の中に協働ロボットシステムを共存して配置

作業開始、人が「のり」をトッピング

「溶き水」を協働ロボットが投入。ロボットの作業後に、「麺つゆ」トッピング工程を人が作業
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
(株)ニッセーデリカ IDECファクトリーソリューションズ(株)
ユニバーサルロボット(株)
ロボット名:
UR3
労働生産性 1.1倍
   人数  14人 -> 13人
 労働時間  2.33時間 -> 2.33時間
 生産量  4660個 -> 4660個
その他の効果 生産の柔軟性の向上, 品質の向上
事業規模 92.7百万円