ロボット活用事例

トルクコンバーター部品のブレード組み立て工程にロボット導入

トルクコンバーター部品のブレード組み立て工程にロボット導入

企業種別:中小企業
業種:輸送用機械器具
導入目的: 熟練技能のロボット化
用途: 組立
  • ビジュアルトラッキングを搭載したロボットによる「部品ピッキング」と作業者の経験知やコツを機械的に再現したハンド搭載のロボットによる「ブレード押し込み」を組み合わせ組立工程を自動化。
概要
シェルにブレードの爪を合わせ、ハンマーで打ち込む作業を1台につき31枚行なう作業は、作業者の経験知・コツが必要となっており、また作業者ごと打込量や角度が異なるため品質が安定せず困難な作業となっていた。
 そこで本事業にて、熟練技能を要するトルクコンバーター部品のブレード組み立て工程を、ビジュアルトラッキングを搭載したパラレルリンクロボットによる「部品ピッキング」と、作業者の経験知やコツを機械的に再現したハンドを搭載した6軸ロボットによる「ブレード押し込み」を組み合わせ、組立工程の自動化を図った。
 結果、過酷・熟練作業を廃止すると共に、生産性の向上、安定した品質を実現する事ができた。
 熟練作業者を観察し適したハンドを選定できた事と作業者の『コツ』の部分を忠実にロボットに再現できた事が成功のポイントであった。
導入前

人が手作業でブレードを打ちこんでいた
導入後
 
パーツフィーダーでブレードをコンベアーに流す

流れてきたブレードをピックアップロボットがピッキングし搬送冶具に乗せる

搬送されてきたブレードを組付けロボットが掴みシェルへ組付ける
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
カナエ工業(株) カナエ工業(株)
ファナック(株)
ロボット名:
M-1iA/0.5
LR-Mate200iD
労働生産性 13.5倍
   人数  12人 -> 1人
 労働時間  9時間 -> 8時間
 生産量  3600個 -> 3600個
その他の効果 品質の向上
事業規模 74.5百万円