ロボット活用事例

ワイヤーハーネス製造工程の電線送りのロボット化

ワイヤーハーネス製造工程の電線送りのロボット化

企業種別:中小企業
業種:輸送用機械器具
導入目的: 労働生産性の向上 稼働率向上
用途: 成形/加工
  • ワイヤーハーネス製造工程のレーザーマーキング装置へのドラムからの電線送りのロボット化。
  • 1日当たりの電線ドラム交換時間を84%削減、生産量の50%増加を実現。
概要
 航空機用ワイヤーハーネスの製造工程では、レーザーマーキング(以下LM)装置を使用して電線ドラムから電線を所定の長さに切断する工程と、一定間隔に電線の被膜面に線番を印字する工程である。このLM装置に電線を供給するために電線送り装置(以下:デリーラー)を用いているが、電線ドラム装着数が1個の為、使う電線種に応じて電線ドラム(最大重量25kg)を頻繁に取り換える必要があり、これを人手で行っている。その為、ドラム交換作業によってLM装置を止めざるを得ずロスタイムが発生している。
 そこで今回、マルチデリーラー(ロボット)を導入する事により、当日使う電線種を事前にセットすることができ電線ドラム(最大重量25kg)の取り換え作業が軽減されロスタイムを減らすことができた。
 結果、1日当たりの電線ドラム交換時間を84%削減、生産量の50%増加を実現した。
導入前

デリーラーが1つしかない為、人が毎回掛け替え作業を行っていた
導入後
 
作業者による電線の準備

9ステーションのデリーラーを導入

使用する電線が全て準備出来た状態
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
各務原航空機器(株) (株)ブイ・アール・テクノセンター
スペクトラムテクノロジー
ロボット名:
NovaD9
労働生産性 9倍
   人数  1人 -> 1人
 労働時間  3時間 -> 0.5時間
 生産量  1000個 -> 1500個
その他の効果 生産の柔軟性向上, 過酷作業の代替/支援
事業規模 25.8百万円